ということで、映画「かもめ食堂」の原作。買いました。
映画のために書き下ろしたということで、発行された日付を見ると(2006年1月)、これは映画が出来上がってから、それを元に小説にしたのか?
それとも、企画段階なのか?でも、やっぱ少なくとも脚本は出来上がってたのか?いわゆるただのノベライズではなさそうだし。
少なくともサチエさんは、まんま小林聡美のイメージ。片桐はいりのミドリさんも、もたいまさこのマサコさんもそんな感じ。
小説も小説として楽しめました。
ただ・・・映画の謎の一個でもあった、サチエさんは、いくらぐらい資金を用意していったのか?貯金?というものが、くじ運がよくて、宝くじで一億円が当たったというくだりで、一気に夢物語になってしまったのが残念。
でも、多分、そこをクリアしないと、小説が書き進められなかったのかな?とも思う。
サチエさん38歳、大学卒業後ずっと食品会社に勤務〜給料悪くなさそうだし、父親と住んでるし貯金もそれなりにありそうなんだけど、でも、それだと、きっと映画にでてきたあの余裕はでてこない。
ミドリさんは、43歳、大学卒業後、父親のコネで就職した小さな会社(天下りのおじいさんしかいないようなところ)で、首切りにあい、地図を指でさしてフィンランドにやってきた。(映画といっしょ)ある夜、サチエさんがスーツケースに入ったドル札の束を見ているのを見て、サチエさんについていくことを決意。(映画にはない)
マサコさんは、50歳、学校卒業後、マンション経営する体の弱い両親の面倒を見つつ、両親が亡くなったのを機にフィンランドへ(映画といっしょ)ちなみに、マサコさんがらみの謎は解明されず。
多分、映画のもともとの企画段階でフィンランドで日本食の食堂を出すという女性というコンセプトがあったんだろうな〜。あの空気感は、東京が舞台ではだせないかも。
お父さんのにぎってくれたおにぎりのエピソードは好き。もう一度映画を観たくなった。
2006年05月21日
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