2007年08月30日

重松清「エイジ」「ナイフ」

セットのように扱われているので(「エイジ」は元々朝日新聞社から刊行されていたが、文庫版では「ナイフ」と同じ新潮社からも出すことを作者が望んだとか。)まとめてレビュー。

でも、私の中では別物だけど。

どちらも14歳の物語。(「ナイフ」は短編集なので5作中3作が14歳がでてくる。)

「エイジ」には、少年犯罪がでてくる。

近所で起こっていた連続通り魔事件の犯人が同級生だった。いたって普通の中学生(むしろ恵まれている家庭環境に、どちらかというとカッコいいんでは?タイプ。なので漫画みたいにも感じたり。)のエイジは、同級生の心理に近づこうとする。

一方で、ある同級生は、被害者側の気持ちに立って、不安定になってゆく。そうそう想像力。想像力が足りない人が、キレて一線を超えてしまうんだと思う。

エイジみたいに、ギリギリまで想像するのは危ういようで、でも結構近いこと、思い描いている人は多いような気もする。





一方、「ナイフ」は「いじめ」が出てくる。

表題作の「ナイフ」は、息子がいじめにあっているお父さん、「ワニとハブとひょうたん池」はいじめにあっている女の子、「キャッチボール日和」は幼なじみの男の子がいじめにあっている女の子が主人公。以上が14歳。

「エビスくん」は昭和の時代にいじめにあっていた主人公、「ビタースィートホーム」は先生を糾弾する話だけど、教師いじめなのか!?でも、ちょっと違うような。

中でも「エビスくん」は、続きが気になって夢中で読んでたら、電車を乗り過ごしました。目頭が熱くなったので、残りは家で読んだ。


…つづき(多少のネタばれあり)
posted by ひま at 01:37| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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